Brew

2021/05/29Brew

コーヒーをいれる


調べてみたところ、コーヒーを入れる方法はバリエーション豊かで不正解というものがありません。

共通するのは、コーヒー粉に液体を通し、そのエキスを抽出して、飲む。

これだけでした

手軽に飲みたいときもあるでしょう。
(こだわ)りぬいて飲みたいときもあるでしょう。

それでも、自分好みの飲み方を見つける前に、基本的な入れ方というものがありました。
そんな、ベースとなる入れ方を書きたいと思います。

ここでは種類と入れ方をさらっと予習するレベルで書きたいと思います。
深くなってくると読むのが面倒なので、別なページで書きます。

ちなみに、僕はコーヒーには「淹れる」という字を当てていません。
淹れるというのは、急須に茶葉を入れてお湯でエキスを抽出する方法だそうです。
もちろん、「淹れる」を使うなという話ではなくて、僕のスタンスの話なので、使われるぶんには文句ないので悪しからず。

抽出の基本

お湯にコーヒー粉のエキスを抽出するのがコーヒーですが、そのやり方は多種多様です。
でも、すべての方法で考慮が必要なのが、粉の粒度とお湯の温度です。

コーヒー粉の粒度は、抽出のされやすさに影響します。
細かければ抽出しやすいですが、余分な雑味も出やすくなります。
これは、お湯と接する時間でコントロールします。

お湯の温度は高いほどエキスが溶け出しやすくなるので、抽出しやすくなります。
これも、お湯と接する時間でコントロールします。

低い温度であれば、時間をかける必要があり。
高い温度であれば、時間をかけてはいけなくなり。

お湯の量が多ければコーヒーの濃度が薄くなり。
お湯の量が少なければコーヒーの濃度が濃くなり。

時間をかければ、抽出する内容も増え。
時間がなければ、抽出する内容も減る。

そういった要素と趣向が混ざり合い、本当にいろいろな抽出方法があります。

高い温度で抽出するなら、細かい粉でささっと。
比較的低い温度で抽出するなら、温度によって粗く挽いた粉でじっくり。

種類

種類といっても、普段飲むコーヒーの種類です。

買ってきて、開ければそのまま飲めるものから、抽出するには高価な器具が必要なものまで、ひととおり並べてみました。

お手軽(器具不要)

缶コーヒー・PETボトル
ぷしっと開ければそのまま飲める。
お手軽極まりないコーヒーです。

コーヒーメーカーの技術力向上があり、海外ではじわじわとファンが増えつつあるようです。
インスタントコーヒー
必要な器具はコップだけです。
インスタント粉末をカップに入れて、お湯を注げばできる。

注意すべきは(そそ)ぐお湯の量くらいという、お手軽アイテムです。
バリ式コーヒー
これも、必要なものはコップだけです。

微粉(びふん)ともいえそうな、極細挽(ごくほそびき)にしたコーヒー粉と砂糖をコップに入れ、お湯をそのまま注いでかき混ぜる。
フィルタも行わない、ものすごく荒っぽい抽出方法です。

飲むためには、粉が沈殿するまで放置しておきます。
上澄みだけを飲むことになります。

ちなみに、極細挽でないとお湯に浮いてしまって、うまく飲めません。

専用器具あり(比較的安価)

トルコ式(ターキッシュ)
柄杓のような、イブリックと呼ばれる器具を使って、極細挽のコーヒー粉を似出すタイプのコーヒーです。
バリ式ではお湯を注ぐだけでしたが、こちらでは水を入れて火にかけます。

沸騰させて、火からおろしてかき混ぜて。
これを3セット行って、コップに入れたら粉が沈殿するまで待って、上澄みを飲みます。
ベトナム式コーヒー
ベトナム式コーヒー用の抽出器具に、Phin(フィン) があります。
フィンは、金属フィルターで粉を押さえつけ、上からお湯を落とすことでコーヒーを抽出します。

練乳をカップに敷いておいて、そのカップ上にフィンを置きます。

練乳を使うのが基本レシピになるようで、MAX コーヒーのように甘いです。
フレンチプレス
フレンチプレスと呼ばれる、ビーカーにコーヒー粉とお湯を入れて、金属フィルターで粉を押さえつけて抽出する器具です。

金属フィルターは目が粗く、細かいコーヒー粉やコーヒーオイル成分も出てくるので、豆を味わいたい人が好む方法です。

100円ショップの300円のものから販売されています。
ハンドドリップ
ドリップは「滴り落ちる」ことを表す単語で、英語だと「ポア・オーバー」と表現するようです。
書き手は日本在住・日本人なので、ドリップで通じます。
ネルドリップ
ネルでできた袋に粗挽きしたコーヒー粉を入れ、お湯を注いで濾過するタイプの器具です。

手持ちだったり据え付けだったり、バリエーションがあります。

ネル自体は、乾かしてしまったらもう使えないという、取り扱いに注意が必要な袋です。
その不便な点を解消するために、ペーパードリップが開発されたそうです。

基本的には85℃~90℃程度のお湯で、点滴になるくらいまで細く、ゆっくりと抽出します。
ペーパードリップ
円錐もしくは台形状のペーパーをセットして、お湯を注いで濾過するタイプの器具です。
100円から手に入れられるので、として始めようと思ったらここから入る人が多いのではないでしょうか。

基本的には85℃~90℃程度のお湯で抽出します。
ネルドリップから続く点滴法と、段階に分けてお湯を投入する方法があります。
コーヒーメーカー
ペーパーにコーヒー粉と、タンクに水をセットしてスイッチを入れればコーヒーが出来上がる、これもお手軽アイテムですね。

僕が最初に入手したのは、このタイプでした。
どうしてハンドドリップが好きになったのやら……。

専用器具あり(比較的高価)

ダッチコーヒー
昭和30年ころに、京都のサイフォンコーヒーの老舗「はなふさ」のマスターが製作したと、ものの本に記載がありました。それがウォータードリップと呼ばれる抽出器具だそうです。
いわゆる水出しコーヒーですね。
名前の由来はともかく、発祥は日本だそうで。
海外ではキョートコーヒーと呼ばれる抽出方法だそうです。

~だそう、ばかりなのは、未確認な内容ばかりだからです(ここだけ断定)。
マキネッタ
モカエキスプレスとか、エスプレッソとか、複数の呼称があるタイプの器具。
器具下部の金属製タンクに水を入れて直接火にかけ、沸騰したお湯がコーヒー粉を通って抽出されます。

お湯を沸かして蒸気でコーヒーフィルターへお湯を送り、抽出するタイプです。
サイフォン
お湯を沸かして蒸気でコーヒーフィルターへお湯を送り、抽出するタイプの器具です。
コーヒーをメインにした喫茶店にいくと、よく置いてあるイメージがありますね。

器具下部のフラスコにお湯を入れてアルコールランプであぶり、お湯が沸騰してコーヒー粉を通って抽出されます。
エスプレッソ
エスプレッソマシンを利用したコーヒー。
極細挽の粉を、かなり高い温度で短時間の抽出を行います。

このため、専用の器具が必要になります。