RPi OS インストール

Raspberry Pi Imager を利用して Windows 端末で microSD カードに Raspberry pi OS をインストールする手順です。

準備するもの

前提として、インターネット接続環境があり、それぞれの機械が故障していないものとします。

Windows 端末

No名称備考
1Windows 端末 一式
2microSD カードライタ

Raspberry Pi 端末

No名称備考
1Raspberry Pi 3 Model B
2USB 電源
3microSD カード(16GB 以上のもの)

Windows 端末作業

基本的には、こちらの公式サイトにある作業を行います。
https://www.raspberrypi.com/documentation/computers/getting-started.html

Windows 端末

このページで紹介する手順は Windows 11 端末で実行しました。
Windows 環境
Windows 環境

Raspberry pi Imager ダウンロード

Windows 端末であれば、Windows 端末用の Raspberry Pi Imager をダウンロードします。
Raspberry Pi OS – Raspberry Pi

今回は、2023.7.9 時点で最新版だった v1.7.5 を利用しています。

Raspberry Pi Imager インストール

ダウンロードした「imager_1.6.2.exe」をダブルクリックして、起動するウィザードに従ってインストールします。
インストール開始
インストール開始

Install をクリックして、Raspberry Pi Imager のインストールを開始します。

進捗
進捗

進捗状況が表示されます。

起動
Raspberry Pi Imager 起動

インストールが完了したら、Raspberry Pi Imager を起動するボタンにチェックをつけたまま Finish をクリックします。
これで Raspberry Pi Imager が起動します。

Raspberry Pi Imager

起動

以下の画面で「OSを選ぶ」を選択します。
Raspberry Pi OS Imager
RPi OS Imager

OS

以下の画面で「Raspberry Pi OS (32-bit)」を選びます。
OS select
RPi OS Imager

ストレージ

以下の画面で、適切なストレージを選びます。
「OSを選ぶ」ボタンが、選択した OS の名前に変わります。
Storage
RPi OS Imager

ストレージ選択

差し込んだ MicroSD カードを選びます。
今回は 32GB の microSD カードを差しているので、E ドライブとしてマウントされている 31.3GB のものを選びます。
Storage select
RPi OS Imager

詳細な設定

「ストレージを選ぶ」ボタンが、選択したストレージに変わっています。

以下の画面で、右下のギアボタンを選びます。
Gear Button
RPi OS Imager

詳細な設定画面の表示

ここでは、必要に応じて入力します。
ホスト名
適切なホスト名を入力します。
SSH setting
RPi OS Imager
SSH 有効化
別途設定が不要になるので、ここで SSH 設定をしておきます。
SSH setting
RPi OS Imager
アカウント設定
デフォルトだった pi ユーザの代わりに、利用するユーザー名とパスワードを指定します。
Account
RPi OS Imager
Wi-Fi 設定
必要であれば設定します。
(サーバ利用であれば、基本的には不要なはずですが)
Wi-Fi setting
RPi OS Imager
ロケール設定
地域は設定しておくと、いろいろ表示周りがスッキリするので、指定しておきます。
Locale setting
RPi OS Imager
永続的な設定
変更不要です。

そのまま保存を選択します。
Eternal setting
RPi OS Imager

データ削除の確認

microSD カードに入っているデータを消して OS 設定しても良いかの確認を行います。
続けなければ OS インストールできないので、「はい」を選択します。
Delete announce
RPi OS Imager

表示確認

インストールの進行状況が表示されるので、興味があれば見ておきます。
Wriging progress
RPi OS Imager

終了処理

以下の画面が表示されたら「続ける」を選択します。
End
]

終了

最初の画面に戻るので、右上の「×」を選択してアプリを終了させます。
Raspberry Pi OS Imager
RPi OS Imager

microSD カードの入れ替え

microSD カードを、Windows 端末の SD カードリーダから、Raspberry Pi に差し替えます。

dhcp 環境であれば、電源を入れたあと、ネットワークからアクセス可能になっています。

接続確認

dhcp 環境の場合、ネットワーク上から Raspberry Pi を探す必要があります。

参考までに、MAC アドレスのベンダー ID を記載しますが、Raspberry Pi の MAC アドレスは増えることがあります。

MAC アドレスのベンダー ID
https://udger.com/resources/mac-address-vendor-detail?name=raspberry_pi_foundation
範囲備考
28:CD:C1:xx:xx:xx
B8:27:EB:xx:xx:xx
D8:3A:DD:xx:xx:xx
DC:A6:32:xx:xx:xx
E4:5F:01:xx:xx:xx

Windows プロンプト

コマンドプロンプトを起動して、ブロードキャストアドレス宛てに ping を送信して、arp を参照します。
> ping 192.168.x.255
> arp -a

ssh ログイン

Tera Term 等でリモートログインします。
Tera Term についての詳細は Tera Term の使い方 を参照してください。

windows の資格情報削除

Windows の資格情報削除

Windows を利用していると Teams のログインなどで登録されることがあるアカウント情報。
消すならWinキー→資格といれて資格情報にアクセス

資格情報マネージャーへのアクセス方法

サーチ利用
Win キーから「資格」と入力した状態で、資格情報マネージャーにアクセスできる。
資格情報マネージャー
資格情報マネージャー

ちなみに、英語で Credential Manager らしく、cred を入力してもアクセス可能。
Credential Manager
Credential Manager

アカウント情報削除

アカウントへのアクセス
「Web 資格情報」と「Windows 資格情報」があるが、Teams で利用するアカウントは Windows 資格情報の中にある。
Web資格情報
Web資格情報
Windows資格情報
Windows資格情報
情報削除
Windows 資格情報のなかで、汎用資格情報のなかに「SSO_POP_User:user=xxx@example.co.jp」のような内容があるので、それを開く。
SSO_POP_User
資格情報の例
この「削除」をクリックすると、次の削除確認がポップアップする。
削除確認
削除確認
ここで「はい」を選択すれば、資格情報が削除される。

Linux


Linux

Tera Term に関わる事柄を中心に、Tera Term でアクセスする Linux の情報をまとめたページとなります。

Debian

技術情報
サポート期限
Verコードネームキャラクター名リリース日サポート終了日ポイントサポート終了日(LTS)
1.0--1996/06/16
1.1buzzバズ・ライトイヤー1998/07/24
1.2rexレックス
1.3boボー・ピープ
2.0hammハム2002/07/19
2.1slinkスリンキー・ドッグ
2.2potatoミスター・ポテトヘッド
3.0woodyウッディ2003/08/16
3.1sargeグリーン・アーミー・メン
(バケット・オブ・ソルジャー)の軍曹
4.0etchエッチ・ア・スケッチ2007/04/08
5.0lennyレニー2009/02/14
6.0squeezeリトル・グリーン・メン
(スクイーズ・トイ・エイリアン)
2011/02/06
7.0wheezyウィージー2013/05/042016/4/257.112018/5/31
8.0jessieジェシー2015/04/252018/6/178.112020/6/30
9.0stretchストレッチ2017/06/172020/7/69.112022/6/30
10.0busterバスター2019/07/062022/6/3010.22024/6/30
11.0bullseyeブルズアイ2021/8/142026/6/30
12.0bookwormブックワーム2023/6/10

その他

情報参照元

2019/08/12(月)Tera Term の「リンク」と「接続」


Tera Term の「リンク」と「接続」

Tera Term は、複数のプログラムで構成されていて、相互にプロセス間通信をすることで成り立っています。

Tera Term のヘルプから画像を引用します。

Tera Term モジュール構成
Tera Term モジュール構成

上記の図からは Tera Term 本体 (ttermpro.exe) と Tera Term マクロ実行プログラム (ttpmacro.exe) が異なることがわかります。
「リンク」と「接続」の違いを説明する上で、これの理解が必要になります。

リンク

Tera Term マクロ実行プログラム (ttpmacro.exe) から見た Tera Term 本体 (ttermpro.exe) へのアクセス有無を「リンク」と呼んでいます。
このため、マクロが Tera Term 本体へ通信している状態を「リンクしている」と呼び、マクロが Tera Term 本体へ通信していない状態を「リンクしていない」と呼んでいます。

リンクするためには ttpmacro.exe が connect 等で ttermpro.exe と DDE によるプロセス間通信を行う必要があります。
DDE については、このページの下部にもう少し技術的な内容を書いたのでここでは省略します。

また Tera Term を終了した場合、デフォルト設定では併せてリンクも終了するようになっています。

Point:
DDE による Tera Term 内アプリケーション同士のプロセス間通信。

接続

Tera Term 本体が「Tera Term を構成するプログラム以外」のサーバやスイッチングハブ等と通信している状態を「接続」や「アクセス」と呼んでいます。

Telnet や SSH 等のプロトコルで通信している状態ですね。

Point:
TCP/IP による通信。

DDE

DDE (Dynamic Data Exchange) は日本語で「動的データ交換」とも呼ばれる Windows 2.0 (1987年) の時代に発表されたプロセス間通信のメカニズムです。

DDE 通信から見た Tera Term の「リンク」は Tera Term 本体がサーバ、マクロ実行プログラムがクライアントになっています。
サーバ - クライアントモデルで通信していると書くと TCP/IP による Telnet や ssh との通信と混乱しかねませんが、実のところ概念は同じものでも利用している技術が異なります。

OLE (Object Linking and Embeddin) の登場以降では活躍の場が少なくなったものの VBA といったマクロを介さず利用できることから 2017 年 10 月にはセキュリティ研究者が DDE を悪用したマルウェア拡散手順を公開、2017年12月には Word の DDE 機能がデフォルトで Disable される*1という変遷がありました。

https://portal.msrc.microsoft.com/en-US/security-guidance/advisory/ADV170021

この攻撃手法については https://www.ipa.go.jp/files/000063813.pdf に詳しいため、参照いただければ幸いです。
参照先の PDF では「この文書には、他のファイルへのリンクが含まれています。リンクされたファイルのデータでこの文書を更新しますか?」といったダイアログボックスが表示されていることがわかります。

これらのことから、セキュリティの向上という名目で DDE が無効化される流れも想像できます。
Windows で DDE が利用できなくなると Tera Term マクロが動作しなくなります。

*1 : Excel や Outlook は、現在でも DDE を利用可能。

2019/08/08(木)SCP のダウンロード先をデスクトップに


SCP のダウンロード先をデスクトップに

https://osdn.net/projects/ttssh2/forums/5841/41014/#forum-message-83348

これに口をはさんだ後で「マクロで作るならどうやるだろう?」と思ってしまったので作ったマクロ。

inputbox でダウンロードするデータを指定しておいて、デスクトップに送ってみる。

; ダウンロードするファイルの指定
inputbox 'Download file' 'input'
SrcFileName = inputstr

; ダウンロード先
expandenv BaseDir '%HOMEDRIVE%%HOMEPATH%'
sprintf2 DestFileName "%s\Desktop\%s" BaseDir SrcFileName

messagebox DestFileName 'DestFileName'

; コマンド scprecv <remote file name> [<local file name>]
;scprecv SrcFileName DestFileName


ここまで書いて、私は思いました。

「……あ、これ .ttl ファイルをダブルクリックしただけじゃだめじゃん。」

そう、メニューから「コントロール」→「マクロ」で呼び出さないといけません。
うーん、デスクトップ指定が面倒だと言っているのに、あんまり面倒さが変わらないw


というか、だ。
自分が Tera Term の SCP 機能を使うときは、ダウンロード先を開いたうえで、ソースとデストのパスをそれぞれテキストエディタにコピペしてた。
ソースは Tera Term の画面で echo $(pwd)/xxx とかでフルパス出力させればコピペも楽だったし。

他の人……というか同僚が WinSCP を使う中、自分だけそんなやり方をしてたのを思い出す。


うーん、サンプルマクロの記事としては微妙なので、技術メモとして。

何か応用効くかなぁ……

一応、上記サンプルマクロのバージョン情報を。
利用マクロのバージョン情報
種別:通信Ver機能の簡易説明
scprecv4.57以降SCPプロトコルでファイルを受信する。
種別:文字列操作Ver機能の簡易説明
expandenv4.71以降環境変数文字列を展開する。
sprintf24.62以降フォーマットされた出力を返す。
種別:その他Ver機能の簡易説明
inputbox文字列を入力するためのダイアログボックスを開く。
4.53以降デフォルト入力文字を設定するオプションの追加。
4.54以降特殊文字の解釈を制御するオプションの追加。
messageboxダイアログボックスを開き、ユーザーにメッセージを知らせる。
4.54以降特殊文字の解釈を制御するオプションの追加。
4.60以降キャンセル時にマクロ停止を確認する機能の追加。

Tera Term 本体が、環境変数をデフォルトで解釈してくれるならすごくうれしい。