fileopen

【Tera Term マクロ言語】コマンドリファレンス

fileopen 機能

[ファイル操作コマンド]

ファイルを開きます。

コマンドライン

fileopen <file handle> <file name> <append flag> [<readonly flag>]

機能説明

ファイルをバイナリモードでオープンします。
ファイルが存在しない場合は、新たに作成してからオープンします。

なお、バージョン 4.102 および 4.103 では、ファイルが開けなかった場合にエラー終了します。
<file handle>
他のファイルハンドルを利用するコマンドに渡せるファイルハンドルを指定します。

閉じないままファイルを開くごとに、別のファイルハンドルを指定する必要があります。
<file name>
ファイルハンドルで利用するファイル名を指定します。
<append flag>
<append flag> に指定する数値は、以下の通りです。
<append flag>数値の意味
0ファイルポインタ (読み書きの現在位置) が、ファイルの始めにセットされます。
0以外ファイルポインタが、ファイルの最後にセットされます。
[<readonly flag>]
バージョン 4.85 以降、[<readonly flag>] の指定内容は、以下の通りです。
[<readonly flag>]数値の意味
省略読み書きモードでファイルを開きます。
0読み書きモードでファイルを開きます。
0以外読み取り専用モードでファイルを開きます。

パラメータの説明

指定するパラメータは以下の通りです。
パラメータパラメータ説明
<file handle>整数ファイルハンドル名を指定します。
<file name>文字列オープンするファイル名を指定します。
<append flag>整数ファイルポインタの位置を意味する整数を指定します。
<readonly flag>整数読み書きモード/読み取り専用モードを指定します。

対象バージョン

一部機能は、全てのバージョンで利用可能です。
バージョン 4.85 より追加された機能があります。
バージョン 4.102 より 4.103 まで、読み取り専用モード時にファイルがない場合はエラーとなります。
バージョン 4.104 より読み取り専用モード時にファイルがない場合はエラーではならなくなります(元の仕様に戻ります)。

戻り値

戻り値として以下の変数が定義されます。
変数名意味
<file handle>-1ファイルが正しくオープンされなかった
0*1ファイルハンドルが格納された

関連コマンド

開いたファイルハンドルを利用するコマンド
種別:ファイル操作Ver機能の簡易説明
filecloseファイルハンドルを閉じる。
filelock4.74以降開いているファイルをロックする。
filemarkptrファイルポインタを保存する。
filereadlnファイルから一行読む。
fileread4.48以降ファイルを読む。
fileseekファイルポインタを移動する。
fileseekbackfilemarkptr コマンドで保存した位置にファイルポインタを移動する。
filestrseek文字列をファイルの先頭から末尾に向かって検索する。
filestrseek2文字列をファイルの末尾から先頭へ向かって検索する。
fileunlock4.74以降開いているファイルのロックを解除する。
filewriteファイルに文字列を書き込む。
filewritelnファイルに文字列を改行付きで書き込む。
同じようにファイルを開くコマンド
種別:ファイル操作Ver機能の簡易説明
filecreateファイルを作成する。

*1 : 正確には -1 以外が指定される

使用方法

使用例

・ファイルポインタをファイルの始めにセットしてオープンする場合
fileopen fhandle 'data.dat' 0
・ファイルポインタをファイルの最後にセットしてオープンする場合
fileopen fhandle 'data.dat' 1
・バッチファイルを作成および実行する場合
fileopen fhandle 'test.bat' 0
filewrite fhandle 'md .\v20080619_Test'
fileclose fhandle
pause 5
exec 'cmd /c test.bat'
pause 10
end

サンプル

以下のサンプルが存在します。

備考

バグ情報

バージョンバグ情報備考
対象Fix
-4.106マクロコマンドで開いたファイルハンドルがロックしている問題が修正されました。