Linux へのログイン

2020/09/30 18:13 Tera Term::使い方

SSH でのログイン方法(プレインパスワード方式)

起動

起動すると、「Tera Term: 新しい接続」画面が表示されます。

「ホスト(T)」にアクセスしたいサーバのドメイン名もしくは IP アドレスを入力して、「OK」を押します。

:Tera Term 新しい接続(Ver 4.105)

※ Version 4.105 以降

各項目の入力内容は、以下の通りです。
入力欄説明
ホスト(T)アクセスしたいホストのホスト名もしくは IP アドレスを入力します。

ホスト名は Windows の hosts に記載があるか DNS で名前解決可能なものです。
または IP アドレスを直接指定することも可能です。

IPv4 であるならば、192.168.0.1 のような表記になります。
IPv6 なら [fe80::1] のような表記(スクエアブラケットは必須)になります。
ヒストリ(C)ホスト欄に入力した情報を記録するかどうか選択します。
サーバが存在するなら、アクセスを行った時点で登録されます(名前解決ができなかったり、不正な IP アドレスを指定した場合は、登録処理が行われません)。
サービス次の選択肢から、アクセスするプロトコルを選択します。
選択肢Telnetホストとやり取りするための基本的なプロトコルです。シェルにログインすることが可能です。パスワードもすべて平文でやりとりするため、インターネット上のサーバとやりとりするには向いていません。通常は、ポート 23 を利用しますが、会話型のプロトコルを許容するサービスであれば利用できます。
SSHホストとのやり取りを SSL で暗号化したプロトコルです。公開鍵方式です。SSH バージョンも合わせて選択しますが、現在は SSH2 が標準的です。
その他その他のプロトコルでやり取りする場合に選択します。たとえば 25 を指定することで smtp にアクセスでき、プロトコルに沿ったコマンドを入力することでメールを送信することも可能です。
IPv4 入力サンプル
IPv4 アドレスでの入力サンプルです。
:Tera Term 新しい接続(IPv4 での指定)

IPv6 入力サンプル
IPv6 アドレスでの入力サンプルです。
:Tera Term 新しい接続(IPv6 での指定)

ドメイン名での入力サンプル
ドメイン名での入力サンプルです。
:Tera Term 新しい接続(ドメイン名での指定)


ドメイン名ですので、名前解決の順番に影響を受けます。
デフォルトでは IPv6 が優先です。

アカウント入力

SSH (Secure Shell) を利用する場合は、ログイン前にアカウント入力を行う必要があります。

SSH認証

入力項目名入力する内容
ユーザ名アカウントのユーザ名
パスフレーズいわゆるパスワード

「パスワードをメモリ上に記憶する(M)」のチェックを入れると、ログイン後に Alt + D キーを押すことで、同じサーバに同じユーザで Tera Term でのログインを行ってくれます。
地味に便利です。

「エージェント転送する(O)」のチェックを入れると、自分が持つ秘密鍵を利用して、他の公開鍵を渡しているサーバに ssh でのアクセスが可能になります。
いろいろ事前設定が必要なことと、あまり使う人は多くない機能なので、説明は省きます。

セキュリティ警告がでた場合

初回アクセスの場合、何もせずに接続しようとすると「セキュリティ警告」が出ます。
これは SSH が公開鍵を持っていることを前提としているためです。
そのため、アクセス先の鍵が既に持っている鍵と異なる場合にも出力されます。

以下のセキュリティ警告は、OS をリプレースしたので、ユーザアカウントもIPアドレスも同じなのに公開鍵が異なるために出力されたものです。
もし何の作業もなく出力された場合は、アクセス先を変えられてパスワードを盗まれる可能性もあるため、「接続断」をクリックしてアクセスを取りやめます。
セキュリティ警告


なお、Tera Term Version 4.105 からはアカウント入力前にセキュリティ警告が出力されるよう、仕様変更されています。

ログインプロンプト

ログインに成功すると、ログインプロンプトが表示されます。

プロンプト画面


一般的には、記号によってユーザの権限が示されます。
記号意味
$一般ユーザ
#特権ユーザ
>コマンド入力の続き待ち
なお、ログインプロンプトはユーザが自由に変えられます。

シリアルポートでのログイン

この画面ですが、TCP/IP でインターネットやイントラネットにあるサーバ・スイッチ以外にも、シリアルポートからの接続が可能です。
シリアルポート

※ 端末にシリアルポートがない場合は、グレーアウトされています。

最近はあまり使う機会が減ったシリアル(COMポート)ですが、今でもスイッチングハブのセットアップで必要になることがあります。