code2str
2021/05/15 19:51
code2str 機能
[文字列操作コマンド]ASCII コード値を文字列に変換します。
コマンドライン
code2str <strvar> <ASCII code>
機能説明
このコマンドは <ASCII code> (日本語環境では JIS X 0201) で表される ASCII コード列を文字列に変換し、それを <strvar> に格納します。整数値が 10 進数で 1~127 の場合、ASCII コード <ASCII code> に対応する文字を文字列変数 <strvar> に格納します。
整数値が 10 進数で 128~255 の場合、JIS X 0201 コードに対応する文字を文字列変数 <strvar> に格納します。
<ASCII code> の 0 でない最上位バイトが ASCII コード列の 1 バイト目とみなします。
<ASCII code> が 0 の場合、 <strvar> には "" (空文字列) が格納されます。
文字列の最大長は 4 です。
ASCII コードについては、ASCII コード も参照してください。
パラメータの説明
指定するパラメータは以下の通りです。パラメータ | 型 | パラメータ説明 |
---|---|---|
<strvar> | 文字列 | ASCII コードを格納する変数名を指定します。 |
<ASCII code> | 整数 | ASCII コードを指定します。 |
対象バージョン
全てのバージョンで利用可能です。戻り値
戻り値として以下の変数が定義されます。変数名 | 値 | 意味 |
---|---|---|
<strvar> | ― | 指定した整数(10進数または16進数)を変換した文字列 |
関連コマンド
種別:文字列操作 | Ver | 機能の簡易説明 |
---|---|---|
0129 | 整数値を文字列に変換する。 | |
0133 | 文字列を ASCII コード値に変換する。 | |
0134 | 文字列を整数値に変換する。 |
使用方法
使用例
・文字 "A" を 16 進数で変数 "str" に格納する場合; 文字 "A" が変数 "str" に格納される。 ; "A" の ASCII コードは$41。 code2str str $41・文字列 "AB" を 16 進数で変数 "str" に格納する場合
; 文字列 "AB" が変数 "str" に格納される。 ; $41 は "A" の、$42は "B" のASCII コード。 code2str str $4142・5文字以上を指定した場合は、4文字に切り捨てられることを確認する場合
code2str str $4142434445 messagebox str 'str'
・文字列 "ABCD" を 10 進数で変数 "str" に格納する場合
code2str str 1094861636 messagebox str '1094861636'
A = 65
B = 66
C = 67
D = 68
文字の桁(位置)に応じて、8 bit を掛けてあげる必要がある。
A = 65 * 256 * 256 * 256
B = 66 * 256 * 256
C = 67 * 256
D = 68
よって、計算式は 65*256*256*256+66*256*256+67*256+68 で、変数 "str" に格納する値は 1,094,861,636 となる。
・文字列 "Z" を 10 進数で変数 "str" に格納する場合
; 文字列 "Z" が変数 "str" に格納される。 ; 126 は "Z" のASCII コード (10進)。 code2str str 122 messagebox str 'str'
サンプル
サンプルマクロはありません。備考
JIS X 0201 コードは、7 bit の ASCII コードをもとに制定した、日本独自の 8 bit 文字コードです。0~127 までがほとんど ASCII コードで、128~255 までが JIS X 0201 での定義部分になります。
92 (16進数で 5C) は ASCII コードの範囲内で、もともとはバックスラッシュが定義されていましたが、JIS X 0201 によって \ に置換されています。
このため、日本語環境でバックスラッシュを利用するためには、工夫が必要です。
全てを厳密な表現にすると分かりにくくなるだけなので、あえて ASCII コードのみで記述する場合もあります。