Excel VBA

2021/05/22 21:45 OS別::Windowsその他::技術情報

Excel VBA


Excel のバージョン情報

このページを作成する際に使った、Microsoft Excel 情報です。

バージョン 2104 (ビルド 13929.20372)
Excel バージョン情報
Excel バージョン情報

Microsoft 365 のサブスクリプションを契約しており、基本的には最新版*1を利用しています。
メールアドレスなど、アカウント系の情報は消しています。

Excel VBA とは

現在発売されている Microsoft Excel は、標準でマクロ機能が存在します。

いくつか Tera Term と連携するネタがあるので、それを記載したいと思います。
その前に、VBA を利用できる環境にするための設定から。

VBA の有効化

Excel オプションを開く
Excel VBA は、オプションからリボンを有効化することで簡単に利用することができるようになります。

まず、メニューバーから「ファイル」を選択します。

Excel 起動
Excel 起動

左ペインから「オプション」を選択します。

オプション選択
オプション選択
マクロを利用する設定
Excel のオプションが表示されるので、左ペインから「トラスト センター」を選択します。
ここで、右ペインに「トラスト センターの設定」が表示されていることが確認できます。

トラスト センターの設定
トラスト センターの設定

メッセージバー
トラスト センターでは、メッセージ バーが表示されると思います。

「ActiveX コントロールやマクロなどのアクティブ コンテンツがブロックされた場合、すべてのアプリケーションにメッセージ バーを表示する」にチェックが入っていることを確認します。

メッセージ バーの表示
xxxx

何かの拍子にブロックされても分かりませんので、入っていなければいれておきましょう。
マクロの設定
左ペインから「マクロの設定」を選択します。

ここでは、右ペインに出てくるマクロの設定から「すべてのマクロを有効にする(推奨しません。危険なコードが実行される可能性があります)」のチェックボックスを有効にします。

自分がいつ、どのように作った VBA マクロなのかは分かると思いますので、有効にしても問題ないという理屈です。

思い当たらないファイルは、基本的に開かなければ問題になりません。

マクロの設定
マクロの設定

「警告を表示してすべてのマクロを無効にする」を選択しても良いでしょう。
VBA マクロが入っている Excel ファイルを開いたときに、画面上部に薄い黄色で「セキュリティの警告 マクロが無効にされました。[コンテンツの有効化]」がでます。

この場合、そのファイルは「コンテンツの有効化」を押して実行を許可しなければ動きません。
逆に言うとマクロを動かすために許可すればよいので、確認するという観点では推奨できるものと思います。


このページの趣旨からは外れるため解説はしませんが、安全にマクロを利用する場合はデジタル署名を行うことが可能です。
デジタル署名を行うと、誰が VBA マクロを含むファイルを作成したかがシステム的に分かるため、安全になります。


「OK」を選択して、Excel のオプション画面に戻ります。

マクロを開発する設定
Excel のオプションが表示されたら、左ペインから「リボンのユーザー設定」を選択します。
ここで、右ペインに「□開発」が表示されていることが確認できます。

開発 有効化ボタン
開発 有効化ボタン

「開発」にチェックをつけて「OK」を押します。

開発 有効化状態
開発 有効化状態

Excel の通常画面に戻ります。
この時、メニューバーに「開発」が表示されていれば、設定できています。

メニューバーの開発
メニューバーの開発

VBA 標準モジュールの追加

開発メニューを選択すると、リボンが表示されます。
VBA でコードを書きたいときは、ここで「Visual Basic」を選択します。

開発リボンの内容
開発リボンの内容

「VBAProject(Book 1)」でも「Microsoft Excel Object」でも構わないのですが、右クリックして「挿入」→「標準モジュール」と進みます。

標準モジュールの追加
標準モジュールの追加

Excel VBA として、標準モジュールが追加されました。

追加した標準モジュールの内容
追加した標準モジュールの内容
VBA マクロのある Excel ファイルの保存
標準モジュールを追懐したファイルは、拡張子「.xlsm」で保存します。
VBA マクロが有効なファイルはサイバー攻撃に利用されることが多いので、注意する必要があるためです。

VBA 有効ファイルの保存
VBA 有効ファイルの保存

VBA が動作する Excel ファイルは、作成日付といったプロパティや、誰が作ったものなのかといった信頼できる情報をもとに開くようにしましょう。

*1 : 更新タイミングによっては、少し古いバージョンだったりもします。

シェルコマンド言語


シェルコマンド言語の雑な説明

このページでは、シェルコマンド言語の使い方、ひいてはシェルスクリプトを記述するための前提となる知識を、雑に紹介するところから始めます。
一応、このツイートと関連しますw

シェル

ある程度馴染みがあるであろう Linux で説明します。

Linux は Linus Torvalds さんがメインとなって開発されている中心的プログラムである Kernel(カーネル) で動きます。
Kernel というのは、たとえばファイルの扱い方だったり、ネットワーク通信の仕方だったりを制御してくれます。

指示すれば制御してくれるのですが、思った通りにはやってくれませんので Kernel そのままでは、人が扱うのに不向きです。
そこで、何らかの形で Kernel に仕事をさせるプログラムが必要になります。

それが、キーボードから 特定の文字列(コマンド) を入力して Enter を押すと Kernel にアクセスすることができる、シェルと呼ばれるプログラムです。
Linux Kernel を包み込む 貝殻(シェル) のようなイメージをすると、良いかもしれません。

つまり Linux におけるシェルとは、コマンドラインインタープリタ(指定した文字列を適宜解釈して実行するプログラム)のことです。
bourne shell とか c shell とかいった、いくつかの種類が存在しています。

このシェルには環境変数と呼ばれる変数があり、暗黙的/明示的に様々な形で利用されます。

なお、シェル自体は Linux が参考にした UNIX で実装されている CUI でもあります。
UNIX の歴史とともにあるプログラムですが、ここでは割愛します。

コマンド

コマンドは、シェル自体にビルトインされているものもありますが、基本的には単一の目的のために作られたプログラムになります。
たとえばシェルで ls というコマンドを実行すると、カレントディレクトリ配下にあるファイルが表示されますが、これは /bin/ls というファイルを実行した結果です。

ls コマンド


type というコマンドは、どのパスで実行しているか以外にハッシュされているかどうかを表示してくれます。
ハッシュされている(位置を記憶している)と、環境変数 $PATH を検索せずにコマンドが実行されることを意味しています。

which というコマンドは、パスのどこに存在するのか教えてくれます。

インタプリタ内部では $PATH に定義されたパスの順に、コマンドと同じファイル名のプログラムを探し、最初に合致したファイルを起動します。
この PATH に . が含まれている場合、カレントディレクトリのファイルも実行対象として検索されます。

コマンド用のプログラムは、目的に沿って格納するディレクトリが分けられています。
そのディレクトリは環境変数 PATH に記述され、コマンド実行時に随時*1参照されて呼び出すプログラムが決定されます。

*1 : 場所を予め覚えているコマンドがあるといった一部例外はありますが

シェルコマンド言語

ここでは、シェルコマンド言語についてあれこれ記載します。
UNIX のシェル (CUI) で使うコマンドの仕様のことです。

シェルスクリプト

日本における IT 業界では、シェルコマンド言語で書かれたスクリプトをシェルスクリプトと呼んでいます。
むしろ、シェルコマンド言語というと「コマンドは言語じゃないだろ」と言う人もいるかもしれません。

なんでこんな書き方をしてるかというと POSIX が Shell Command Language と書いているからです。

プログラム言語は、基本的に英語圏で開発されたものなので、英語をもとにしています。
言語の和訳は、つぎのように行われています。

programming language → プログラミング言語
C Language → C 言語

なら Shell Command Language は シェルコマンド言語でしょう。
シェルコマンド言語で書いたスクリプトは、シェルスクリプトで良いと思います。

POSIX

では、POSIX というのは何か。

現在の POSIX とは UNIX を名乗る OS に共通する仕様を決めたものです。

正式名称を Portable Operating System Interface for UNIX *2 と言います。
2020 年8月現在、UNIX という商標をもち POSIX という仕様を策定している The Open Group という業界団体が仕様を公開しています。

https://publications.opengroup.org/

なお、規格としては IEEE になっているので IEEE Std 1003.1-2017 という表記になっています。

UNIX と名乗る OS は、POSIX 仕様に準拠したうえで、ライセンス料を支払う必要があります。

ちなみに Linux は POSIX に準拠していますが、ライセンス料は支払っていないので UNIX ではない、という立ち位置です。
また、Linux は Linus Torvalds が商標を持っています。

最新は 2018 Edition ですね。
何年か毎に更新されるので、参考までに。

シェルコマンド言語

前置きが少し長くなりましたが、シェルコマンド言語仕様へのアクセスは次の URL になります。

https://pubs.opengroup.org/onlinepubs/9699919799/
main
3ペインの左上から Shell & Utilities をクリックします。
すると左下ペインに、対応するメニューが表示されます。
Shell and Utilities
メニュー内容
1. Introductionどんなコマンドとユーティリティを提供するのか、その前置き
2. Shell Command Languageシェルコマンド言語の定義
3. Batch Environment Servicesバッチジョブへ提供する機能の定義
4. UtilitiesUNIX が提供する機能やコマンドの説明

*2 : なお for UNIX の部分は後付けと聞いています。

シェルスクリプト

シェルスクリプトは、シェルコマンド言語で書かれたスクリプトファイルです。

シェルスクリプトというと長いので、省略してシェルと呼ばれることもあります。
文脈で判断してください。

シェルスクリプトの書き方

シェルスクリプトはテキストなので、テキストエディタで記述します。
ファイルの形式
基本的には、コマンドを書いてファイルに保存し、bash に引数として読み込ませれば実行されます。

ファイル単体で実行するためには、最低限、以下の書き方をする必要があります。
shebang
ファイルの1行目に、つぎの文字列を書きます。
#!/bin/bash
これを shebang (シバン等と読む)と言い、UNIX の処理系ではインタープリタ(実行プログラム)を指定するものとして利用されています。
#!/bin/perl
であれば perl スクリプトになります。
bash を指定するので、bash スクリプトです。

sh や ksh 等ありますが、現在の POSIX に準拠したシェルは bash くらいなので、ここでは bash を利用します。
文字コード
文字コードは、基本的に ASCII であれば問題なく動きます。

UTF-8 を指定する場合でも、BOM (Byte Order Mark) やマルチバイト文字がなければ、実質上は ASCII と同じになるので問題なく動きます。

BOM を指定すると、スクリプトとしてはファイルの先頭に余計なバイナリが差し込まれることになります。
Kernel 側で実行を制御できなくなり、エラーで返るので注意してください。

また、マルチバイト文字も一部のコードが別な制御コードと混同されて、エラーを返すことがあります。
コメントであっても、できれば使わないに越したことはありません。

その点を認識して、注意してコメントを書くという運用を行うのであれば、問題にはならないと思います。
改行コード
文字コードには関係なく (ASCII でも UTF-8 でも EUC でも)、改行コードは LF である必要があります。

シェルスクリプトとして CR+LF を利用した場合は、実行エラーが発生します。

通常、実行するシステムでコーディングを行うことが多く、滅多に問題にはなりません。
外注した場合に改行コードの指定をうっかり忘れると、ほとんどの場合で Windows 端末によるコーディングが行われます。
動かないコードが納品される原因の上位に来るので、細かい点ですが注意しましょう。

FTP での ASCII 送信で、スクリプト単体を送信すれば改行コードが変換されて問題ないのですが、Zip にまとめて送るなどで取り切れないこともあります。
記述方法
テキストファイルなので、テキストエディタで記述します。

Linux なら vi / vim や nano, emacs, vscode 等で書けます。
Windows ではないので拡張子は何でも大丈夫、なんなら拡張子が無くても大丈夫ですが、慣例的に .sh や .bsh 等が使われています。

以下、最も簡単なサンプルとして xxxxx.sh を記述します。
#!/bin/bash
echo 'Hello World!'

実行方法

シェルスクリプトは、実行権限を与えて、コマンドとして利用します。

実行権限は、次のコマンドで与えることができます。
$ chmod +x xxxxx.sh
権限が付与できたら、次のように実行します。
$ ./xxxxx.sh
Hello World!
$ 
以下、実際に実行したところです。
サンプル スクリプト(実行権限あり)


また、実行権限を付与しなくても、シェルスクリプトとして実行する方法はあります。
サンプル スクリプト(実行権限なし)


これは、bash にスクリプトファイルを引数として読み込ませて、実行させているためです。

サンプルでは ./ を付けるものと付けないものがあり、なぜ分けているのか疑問に思われたでしょうか?

Linux / UNIX では、カレントディレクトリを示すのに . が利用されます。
カレントディレクトリのファイルを示すためには、ファイル名と区別する意味で / による階層構造を示す必要があります。

現在のディストリビューションでは $PATH にカレントディレクトリを示す . が含まれていません。
そのためカレントディレクトリにあるスクリプトは ./ がないとコマンドとして認識されません。

サンプル スクリプト(PATH指定なし)


これは、カレントディレクトリに ls 等のよく使うコマンド名でシェルスクリプトをホームディレクトリに配置されてしまうと、悪意あるコードを実行させることが容易になるからです。

シェルスクリプトの入門としては、以上のことに気を付ければ良いと思います。

Zabbix 5.2 on AWS

2021/05/08 17:37 OS別::Linuxその他::技術情報

Zabbix 5.2 on AWS

【注意】まず、このページは個人的な備忘録であり、自分が分かる部分はいろいろとスキップしています。参考にされませぬよう。

例)Zabbix へブラウザでアクセスする方法は、もともと準備していた EC2 インスタンスに SSH でアクセスしてポートフォワードを設定し、xrdp をインストールした EC2 に RDP している。



全体構成

このページでは、Zabbix 5.2 の設定を、公式手順をもとにカスタマイズしています。
https://www.zabbix.com/jp/download

また、フロントエンドとしてのシステム要件は、次のページを参照しています。
https://www.zabbix.com/documentation/current/manual/installation/requirements

公式手順では、サーバを設定 → DB 設定 → Agent 設定という流れになっています。

DB をサーバ上に構築するためにはスマートな流れですが、RDS を利用する場合は DB を先に準備できるので、作業しておきます。

それから、このページでは企業が利用するような手順書としては余計な情報も大量に記載しているので、そのままでは利用できないことに注意してください。
構成概要
以下の構成で、構築します。
Zabbix Server
仕事で AWS クラウドでの構築という手段がとれることを確認するのが目的です。

Zabbix の公式では、Red Hat Enterprise Linux / CentOS / Oracle Linux / Ubuntu / Debian / SUSE Linux Enterprise Server / Raspberry Pi OS / Ubuntu (arm64) に対応しています。

Amazon Linux 2 は、おそらく Cent OS 7 の手順で使えそうに思いましたが、一応 RHEL 8 を選択します。
ハードウェア
クラウド上のインスタンス「AWS EC2 (t2.micro) 」を利用するため、ハードウェアは持ちません。
ソフトウェア
Zabbix 用のサブネットに、次のインスタンスを作ります。
項目内容備考
OSRHEL 8構築時には最新化する
DBMySQLAmazon RDS を利用
アプリZabbix Server 5.2
Zabbix Clientサーバ自身の管理用
PHP 7.3Zabbix フロントエンドで利用
要件として PHP 7.2.5 が求められていますが、RHEL8 はデフォルトで PHP 7.2.4 がインストールされます。
また、PHP 8.0 はサポートされていません。

Zabbix 5.2 のフロントエンドの要件
https://www.zabbix.com/documentation/current/manual/installation/requirements

そのため PHP 7.3 をインストールします。
ネットワーク
Zabbix サーバを置くネットワークのサンプルとして 172.16.10.10 を静的に指定します。

これはプライベートサブネットなので、Web アクセスは外部からインターネット接続で RDP できる EC2 インスタンスから参照します。

実際に確認した方法としては、パブリックサブネットに SSH 通信ができる Linux インスタンスを置いて、ポートフォワードを利用して RDP できるインスタンスからブラウザによって参照しています。

業務として構築する場合は Basic 認証等も検討し、パブリックサブネットに配置しても良いでしょう。
Zabbix Agent
Agent は、以下の構成で構築します。
ハードウェア
  • Amazon Linux 2
サンプルとして、Public subnet に Amazon Linux 2 のインスタンスを作ります。
ソフトウェア
適当なサブネットに、次のインスタンスを作ります。
項目内容備考
OSAmazon Linux 2
アプリZabbix Agent 5.2
Zabbix Clientサーバ自身の管理用
ネットワーク
サンプルとして、パブリックサブネットに構築します。
構成図
このページで作成する Zabbix の構成図を次に示す。
zbx5.2 + rds 構成図
Zabbix 5.2 + RDS (MySQL) 構成図
Zabbix Agent をインストールする Client に ssh で接続する想定です。
また Client には xrdp もインストールして ssh ポートフォワードから RDP しますが、こちらについては目的の動作ではないため割愛します。
作業の流れ
このページは、以下の流れで作業します。
  1. RDS で DB を用意
  2. EC2 で Zabbix Server を用意
  3. Zabbix Server で設定
  4. Zabbix Agent を設定

セキュリティグループの作成

左ペインの「セキュリティ」から「セキュリティグループ」を選択します。

Zabbix Server は 10051 番ポートで Zabbix Agent からのアクセスに応答します。
Zabbix Agent は 10050 番ポートで Zabbix Server からのアクセスに応答します。
RDS 用
基本的な詳細
セキュリティグループの、基本的な詳細を入力します。
項目内容
セキュリティグループ名Zabbix RDS
説明Zabbix DB
VPC(作成した VPN を選択)
説明には、日本語が使えない模様……。
インバウンドルール
RDS は 3306 番ポートで Zabbix Server からのアクセスに応答します。
タイププロトコルポート範囲ソース説明
MYSQL/AuroraTCP3306172.16.10.0/24
アウトバウンドルール
特に制限を設けません。
Zabbix Server 用
基本的な詳細
セキュリティグループの、基本的な詳細を入力します。
項目内容
セキュリティグループ名Zabbix
説明Zabbix Servers Access
VPC(作成した VPN を選択)
説明には、日本語が使えない模様……。

インバウンドルール
Zabbix Server は 10051 番ポートで Zabbix Agent からのアクセスに応答します。
他のサブネットから、Zabbix サーバに Agent の情報を送るための設定します。

タイププロトコルポート範囲ソース説明
カスタム TCPTCP10051172.16.0.0/16Agent による Zabbix サーバへのアクセス
HTTPTCP80172.16.0.0/16Web ブラウザによる Zabbix サーバへのアクセス
HTTPTCP443172.16.0.0/16Web ブラウザによる Zabbix サーバへのアクセス
SSHTCP22172.16.0.0/16SSH による Zabbix サーバへのアクセス

Zabbix Agent 側のセキュリティルールに、TCP/10050 ポートのインバウンドルールを付与してください。
なお、アクセス端末については、パブリックサブネットの Client を想定しています。
アウトバウンドルール
特に制限を設けません。
制限を設ける場合は、次の2点に注意。
Zabbix サーバが Agent に対してアクセスするための TCP/10050
Zabbix サーバが RDS に対してアクセスするための TCP/3306
Zabbix Agent 用
基本的な詳細
セキュリティグループの、基本的な詳細を入力します。
項目内容
セキュリティグループ名Zabbix Agent
説明Zabbix Zagents Access
VPC(作成した VPN を選択)

インバウンドルール
Zabbix Agent は 10050 番ポートで Zabbix Server からのアクセスに応答します。
他のサブネットから、Zabbix サーバに Agent の情報を送るための設定です。

タイププロトコルポート範囲ソース説明
カスタム TCPTCP10050172.16.0.0/16Zabbix Server による Agent へのアクセス
Agent が Linux の場合は TCP/22 を、Windows の場合は TCP/3389 も必要と思われます。
デフォルトでは、セキュリティグループを5つまで同時に適用できるため、分割したほうが良さそうです。
アウトバウンドルール
特に制限を設けません。
制限を設ける場合は、次の2点に注意。
Zabbix サーバが Agent に対してアクセスするための TCP/10050
Zabbix サーバが RDS に対してアクセスするための TCP/3306

ネットワーク構成

VPC の作成
デフォルト VPC を利用する場合は必要ない作業ですが、今回は別途行うものとします。
サンプルとして、上記構成図のとおり 172.16.0.0/16 の VPC を作成します。
サブネットの定義
また、Amazon RDS 用のサブネットを2つ作るものとします。

RDS は、AZ 2つ以上を束ねたマルチ AZ 構成にする必要があります。
なので VPC 作成 → サブネット作成 → サブネットグループに指定 → データベース作成をお行います。

Amazon RDS にて DB を構築したいので、AWS マネジメントコンソールから VPC にアクセスします。
パブリックサブネット
DMZ 用サブネット(Public)
外部と接するサブネットを作成します。
172.16.0.0/24 として話を進めます。

ここには Internet Gateway や NAT Gateway など、インターネット接続を行うためのインスタンスを置くことになります。
Zabbix がインターネットにアクセスする必要があるなら、ここに Zabbix サーバを立てても良いです。

パブリックサブネットの要件となる、Internet Gateway を置きます。
また、プライベートサブネットがインターネットに抜けるために必要な NAT Gateway もここに置きます。
Internet Gateway
省略
NAT Gateway
省略

プライベートサブネットからのインターネット接続を受けて、Internet Gateway でやり取りするものです。
セキュリティグループの設定を忘れず行う必要があります。
プライベートサブネット
RDS 用サブネット A(Private)
VPC で 172.16.1.0/24 のサブネットを作ります。
名前は DB a として進めます。

AZ は a ~ d あるとして、ここでは a を選択します。
RDS 用サブネット B(Private)
VPC で 172.16.2.0/24 のサブネットを作ります。
名前は DB b として進めます。

AZ は a ~ d あるとして、ここでは b を選択します。
Zabbix サブネット(Private)
VPC で 172.16.5.0/24 のサブネット を作ります。
AZ は任意で、名前は Zabbix として進めます。

Zabbix サーバを立てるためのサブネットとしているが、サーバ用に作らなければならないものでは無くて、話を理解しやすくするためのものです。
このサブネット以外に Zabbix サーバを立てても良いです。

RDS

AWS マネジメントコンソールから RDS にアクセスします。
サブネットグループの作成
左ペインのサブネットグループを選択します。

「DB サブネットグループを作成」を押して、作成画面へ。
サブネットグループの詳細
「サブネットグループの詳細」へ入力します。
入力項目サンプル入力内容
名前Zabbix
説明zabbix network subnet
VPC(作成したVPC)
入力イメージを次に示します。
RDS Subnetgroup
サブネットグループの詳細
サブネットを追加
「サブネットを追加」へ入力します。
入力項目サンプル入力内容
アベイラビリティゾーンAZ a と AZ b を選択他にサブネットを作成した AZ があればそれも選択
サブネットRDS 用サブネット「DB a」「DB b」を選択します
入力イメージを次に示します。
Add subnet
サブネットを追加

作成ボタンをクリックして、RDS が利用するサブネットグループを作成します。
データベース
左ペインから「データベース」を選択し、右ペインの「データベースの作成」ボタンをクリックします。
データベース作成方法を選択
標準作成を選択。
標準作成
選択イメージ
エンジンのオプション
MySQL を選択します。
エディションは、MySQL Community のみ。
バージョンは MySQL 8.0.23 で良いです。
MySQL 選択
エンジン選択イメージ
テンプレート
無料利用枠を選択します。
無料利用枠
テンプレートイメージ
設定
項目設定サンプル内容
DBインスタンス識別子zabbix
認証情報の設定
マスターユーザー名任意自動生成してもよい
マスターパスワード任意自動生成してもよい

設定
設定イメージ

Default は狙われやすいのでできれば変更するのが望ましいが、プライベートサブネットで、セキュリティグループでアクセス元を管理する想定、かつサンプルということで admin のまま。

マスターパスワードはブラウザの機能で勝手に入れられているが、本来はブランク……

DB インスタンスサイズ
「db.t2.micro」を選択します。
DB インスタンスサイズ
DB インスタンスサイズイメージ
ストレージ
項目設定サンプル内容
ストレージタイプ汎用(SSD)デフォルトの場合
ストレージ割り当て20 GiBデフォルトの場合
ストレージの自動スケーリング

ストレージ
ストレージイメージ
可用性と耐久性
マルチ AZ 配置
一択です。
可用性と耐久性
可用性と耐久性イメージ
接続
項目内容備考
VPCSample作成した VPC
サブネットグループzabbix作成したサブネットグループ
パブリックサブアクセス可能なしプライベートサブネットに置く想定
VPC セキュリティグループZabbix対応するセキュリティグループは作成済みの想定
既存の VPC セキュリティグループZabbix
アベイラビリティゾーン任意で指定
追加の接続設定
データベースポート3306

接続
接続イメージ

データベース認証
パスワードを選択します。
データベース認証
データベース認証イメージ

追加設定
このタイミングでデータベースを作っておきます。
項目内容備考
データベースの選択肢
最初のデータベース名zabbixZabbix サーバのデフォルト
DB パラメータグループ(変更不可)
オプショングループ(変更不可)
バックアップ
自動バックアップの有効化
モニタリング
拡張モニタリングの有効化
ログのエクスポート
エラーログ
全般ログ
スロークエリログ
メンテナンス
マイナーバージョン自動アップグレードの有効化
メンテナンスウィンドウ〇設定なし
削除保護
削除保護の有効化

追加設定
追加設定イメージ

概算月間コスト
毎月の支払予想額が出ます。
出ないこともあります。
エンドポイント
AWS マネジメントコンソールから RDS にアクセスします。

左ペインから「データベース」を選択して、右ペインに出てくる DB 識別子 zabbix を選択します。

接続とセキュリティにある、エンドポイントをメモしておきます。
これは、Zabbix サーバからアクセスする際に必要です。

Zabbix 5.2 Server

AWS マネジメントコンソールから EC2 にアクセスします。
ユーザーデータ用シェルスクリプトを作成
シェルスクリプトとして、次の内容のテキストファイルを作成します。
ファイル名は zbxsvr.sh として進めます。

なお、改行コードは LF のみとします。
(日本語を含まないので Shift-JIS でも構わない。含める場合は UTF-8 にすること)
#!/bin/bash

# RHEL8 Update
dnf update -y

# Zabbix install
rpm -Uvh https://repo.zabbix.com/zabbix/5.2/rhel/8/x86_64/zabbix-release-5.2-1.el8.noarch.rpm
dnf clean all
dnf install -y mysql zabbix-server-mysql zabbix-web-mysql zabbix-apache-conf zabbix-agent zabbix-web-japanese

# php
dnf install -y php
dnf distro-sync
dnf module reset php
dnf module enable php:7.3
dnf distro-sync

# SElinux
setenforce 0

インスタンスの作成
左ペインから「インスタンス」を選択して、右ペインの「インスタンスを起動」をクリックします。
AMI の選択
サーバとして RHEL8 の x86 を選択します。
AMI の選択
AMI の選択イメージ
インスタンスタイプの選択
タイプ t2.micro を選択します。
インスタンスタイプの選択
インスタンスタイプの選択イメージ
インスタンスの設定
インスタンスの設定
項目内容備考
インスタンス数1
購入のオプション□ スポットインスタンスのリクエスト
ネットワークSample作成した VPC
サブネットZabbix作成したサブネット
自動割り当てパブリック IPサブネット設定を使用(無効)
配置グループ□ インスタンスをプレイスメントグループに追加します。
キャパシティーの予約開く
ドメイン結合ディレクトリディレクトリなし
IAM ロールなし
シャットダウン動作停止
停止 - 休止動作□ 停止動作に休止動作を追加します
終了保護の有効化□ 誤った終了を防止します
モニタリング□ CloudWatch 詳細モニタリングを有効化
テナンシー共有 - 共有ハードウェアインスタンスの実行
Elastic Inference□ Elastic Inference アクセラレーターを追加
クレジット仕様□ 無制限
ファイルシステム

インスタンスの設定
インスタンスの設定イメージ
ネットワークインターフェイス
項目内容備考
デバイスeth0デフォルト
ネットワークインターフェイス新しいネットワークインターフェースデフォルト
サブネットデフォルト
プライマリ IP172.16.10.10EIPを使用しないので、静的に指定します
セカンダリ IP アドレス指定なし
IPv6 IP指定なし

ネットワークインターフェイス
ネットワークインターフェイスイメージ
高度な詳細
ここで zbssvr.sh を利用します。
ここで実行コマンドを記述したファイルをアップロードしておくと、サインインした後に手で入力する必要がなくなります。
項目内容備考
Enclave□ 有効
アクセス可能なメタデータ有効
メタデータのバージョンV1 および V2 (トークンはオプション)
メタデータトークンレスポンスのホップ制限1
ユーザーデータ● ファイルとしてzbssvr.sh を指定
高度な詳細
高度な詳細イメージ
なお、上記スクリプトの利用は NAT Gateway が適切に設定され、インターネット接続できることが条件となります。
ストレージの追加
デフォルトで進めます。
ストレージの追加
ストレージの追加イメージ
タグの追加
任意のタグを設定します。
セキュリティグループの設定
Zabbix サーバ用のセキュリティグループを指定します。
インバウンドルール
最低限、以下のポートが利用できること。
タイププロトコルポート範囲ソース説明
MYSQL/AuroraTCP3306172.16.0.0/16
カスタム TCPTCP10051172.16.0.0/16Agent による Zabbix サーバへのアクセス
HTTPTCP80172.16.0.0/16Web ブラウザによる Zabbix サーバへのアクセス
HTTPTCP443172.16.0.0/16Web ブラウザによる Zabbix サーバへのアクセス
SSHTCP22172.16.0.0/16SSH による Zabbix サーバへのアクセス

確認
ブラウザでの設定
ブラウザで Zabbix サーバにアクセスします。

URL は、次の通りです。
http://(IPアドレス)/zabbix
次の画面が表示されます。
言語選択
言語選択
ここでは、日本語に変更します。
(インストール時に zabbix-web-japanese も指定しているので、日本語を選択可能です)
言語選択 日本語
言語選択 日本語
日本語に変更できたら「次のステップ」を選択します。


次に、前提条件のチェックで、環境に問題ないことを確認します。
前提条件のチェック
前提条件のチェック
全部 OK であれば問題ありません。
「次のステップ」を選択します。

データベースホストに、RDSのエンドポイントを指定します。
また、zabbix ユーザのパスワードも指定します。
データベース接続設定
データベース接続設定
項目内容
データベースホストRDS のエンドポイント
パスワードRDS zabbix ユーザのパスワード

データベース接続設定 入力
データベース接続設定 入力イメージ
「次のステップ」を選択します。
Zabbixサーバーの詳細
Zabbixサーバーの詳細
「次のステップ」を選択します。
GUI設定
GUI設定
タイムゾーンは日本に変更します。
(UTC+09:00) Asia/Tokyo を選択します。
GUI設定 日本時間
GUI設定 日本時間
「次のステップ」を選択します。
インストール事前準備概要
インストール事前準備概要
「次のステップ」を選択します。
インストール終了
インストール終了
「終了」を選択します。
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Zabbix Agent

以下は、あとで分割してページを作る予定です。
Amazon Linux 2
リポジトリ登録
Amazon Linux 2 は、CentOS をベースに作成されていると考えられます。
そこで、RHEL7 ベースのリポジトリを登録します。
# yum update
# rpm -ivh https://repo.zabbix.com/zabbix/5.2/rhel/7/x86_64/zabbix-release-5.2-1.el7.noarch.rpm
# yum clean all
Zabbix Agent インストール
登録したリポジトリから、Agent をインストールします。
# yum install zabbix-agent
Zabbix Agent 設定
/etc/zabbix/zabbix_agentd.conf を修正します。
# cp -p /etc/zabbix/zabbix_agentd.conf,_$(date +%Y%m%d)
# vi /etc/zabbix/zabbix_agentd.conf
修正内容は、自分自身のホスト名と、情報を送る Zabbix サーバです。


差分の確認を行います。
# diff /etc/zabbix/zabbix_agentd.conf,_$(date +%Y%m%d)
Zabbix Agent 起動
インストールした Agent を起動および自動起動設定を行います。
# systemctl restart zabbix-agent
# systemctl enable zabbix-agent

その他

下記の登録商標・商標をはじめ、当社サイトに記載している会社名、システム名、製品名は一般に各社の登録商標または商標です。