Tera Term マクロとは

2024/03/26 18:31 Macro::macro 作成

Tera Term マクロとは

マクロ機能とは、別に用意されたテキストファイルに書かれたコマンド等を、上から順に 1 行ずつ解釈し、実行し、判断し、逐次進めていくタイプのインタプリタとも呼ばれるプログラム実行機能を指しますが、特に Tera Term に特化したものが Tera Term マクロです。

Tera Term 自体がネットワーク接続に用いるプログラムですが、その接続先等へ処理を追加したいときに便利なのがマクロ機能ですね。
Tera Term マクロファイルとは、Tera Term に行わせたいコマンドをそのままテキストファイルに記述したものです。
マクロファイルを指してマクロと呼ぶことも往々にしてあります。

ただ、文字列であるコマンドを逐一読み込んで処理を行うというのは、コンピュータにとって比較的コストの高い処理です。
コンピュータを使う人が、自分に使いやすいように少しの手間をかけて、多くの手間を省くような使い方をするのがマクロだと思います。

コマンドとは

Tera Term に限りませんが、実行させたい処理を小さく切り出したプログラムのことをコマンドと言っているような気がします。
直訳すると 命令 になりますが、コンピュータに行わせたい処理をひとまとめにしたプログラムと呼んだ方がしっくりきます。

たとえば、ネットワーク上のサーバに繋がるかどうかを確認するためのコマンドに ping がありますが、www.google.co.jp に ping を打つ命令……というよりは、ping での疎通確認処理と言った方がしっくりきます。

ping ならば、どのような応答が返ってくるか想像しやすいと思いますが、それを Tera Term マクロで実行させようとしたとき、ping コマンドは OS が管理しているので、OS への処理を行わせる exec というコマンドが必要になってきます。

ping コマンドは、相手から応答があったら戻り値が 0 で、無かったら 1 という挙動を示します。
この戻り値をみて、次にどう処理するのか……が、プログラムとしての腕の見せ所ですね。
たとえば、、、
・そのあとの処理を全部取りやめる?
・繋がるまで何回か繰り返す?
・それでも接続するか問い合わせる?
いずれも、ネットワーク環境によっては選ぶ可能性のある選択肢です。